東京都知事選がきっかけで知ったことば「陽転思考」。
小田全宏さんや行徳先生などを知ったのも、都知事選があったからです。
都知事選の最中も、小田全宏さんの「陽転思考」の本を読もうと思っていました。
しかし子ども向けに書かれた和田裕美さんの
『15歳から学ぶ「陽転思考」のきほん』
という本を発見!
わが子も読んでくれたらいいかな、と思いこちらを読むことにしました。
困った時の、読書感想文の本にしてもいいですしね。
中学受験を控えた次男、難しい検定試験にチャレンジしている長男。
難問に打ちのめされたり、落ち込んだり、叫んだりしているわが子たち。
頑張っても、不合格になることもあります。
でも頑張りは絶対に無駄ではない。
親としてその時、どのような声かけをすればいいのか。
本人は、どういうマインドで立ち直ればいいのか。
みなさんもぜひ一緒に学んでみてくださいね。
陽転思考とは
和田裕美さんの「陽転思考」とは
事実はひとつ。見方を変えて見よう。
というものです。起きた出来事を、いい・悪いでジャッジしない。
ネガティブな感情がわくことを許し、それらを受け入れてから切り替えるという方法です。
マイナスのことを否定しません。
|
ポジティブシンキングとの違い
ポジティブシンキング(積極思考)は
「肯定的・前向きな考え方によって現実を良い方向に変える思考法」
ポジティブシンキングはいいことをイメージし、ネガティブなイメージをしないようにするという考え方です。
上手くいっていない時に、ポジティブシンキングはちょっと辛いかなぁと思いますね。
頭ではわかっていても、難しいこともあるのではないでしょうか。
元々、自信があって積極的なタイプ・自己肯定感が高いタイプの人は大丈夫かもしれませんね。
【陽転思考】は「よかった探し」をする
「よかった」と口に出してみる
和田さんは、陽転思考をわかりやすく「よかった探し」と伝えています。
とにかく「よかった」と口に出してみましょう、と。
例えば「財布を落としてよかった」と言ってみる。
なぜよかったのか?と自分に問うてみる。
すると脳は、よかった理由を考え始めます。
「新しいお財布が買えてよかった」とかね。
悪かった理由は考えないのです。
まずは30日を目標に、「よかったこと」を書き出しましょうと提案されています。
思考パターンを変えたり、習慣にするにはまずは30日継続してみる。
わが子と夏休み中、やってみようかなと思いました。
【陽転思考】の練習になる「よかったカルタ」
|
題材がほしい、子どもとやりたいという方は、このようなカルタもあります。
小さいうちから陽転思考を教えておくと、メンタルが強くなるのでオススメです!
わたしの母の教えは【陽転思考】に近い
わたしが子どもの頃から言われ続けてきたことがあります。
「人の悪口を言うのではなく、その人のいいところを10個言ってごらん」です。
悪口はバカでもいえる、いくらでも出てくる。
そうじゃなくて、そのきらいな人を褒めてみてごらん、難しいから。
そう教えられてきました。
きらいな人のいいところを考えるのは、とっても大変なんです。
その人をじっくり観察しないと浮かびません。
そもそも心が拒否しているので、それでもなんとか受け入れるというのが苦痛なんです。
人としての器を大きくする訓練だったのでしょうね。
すっごい嫌いな人でも「髪の毛がすごくきれい」とか。
「声が大きくてうるさい」が「元気でエネルギー余ってるんだな」とか。
この頃の訓練のおかげで誰かの悪口を聞かされても
「でも〇〇だよね」と自然と言えるようになっていきました。
おかげでわたしの評価は、〇〇ちゃんは「人の悪口を言わないひと」でした。
これって、すっごく友達作りにおいてもポイント高いと思うんですよね。
悪口を言わないというか、言う前に相手の見えている、その裏側を考えるような子どもになっていったんです。
そこから心理学に興味を持つようにもなりました。
今のメディアやSNSの投稿を見ていると、目の前の「ことばだけ」に反応して叩きまくっている人が多いなあと感じます。
なぜその言葉を使ったのか、なぜそういう態度を取ったのか。
裏側を想像する力が必要なのではないかなと思います。
相手を叩きまくる人は、相手を恐れているか、嫉妬しているか、なのでしょうか。
わたしは「好き」の反対は「無関心」だと思っています。
「無関心」でいられないぐらい執着するということは、「好き」ということなのでしょうね。
【陽転思考】で言い換える力をつけよう
わたしが子育てでとにかく苦労したのが
「ほめるところなんてない!」
「やる気スイッチがどこにもない!」
というループからなかなか抜け出せないことでした。
苦しくて、コーチングを学んだりいろんな本を読んだり、本当に頑張りました。
行きついた先は、視点を変えること、でしたね。
・ダメということをする→好奇心旺盛
・勉強しない→ならば料理を一緒にしよう
などなど。言い換えの本もいろいろ出ていますよね。
子育てでも仕事でも、なんでも使える言い換え力は身に着けたいスキルだと思います。
日頃からゲーム感覚でやってみるといいのではないでしょうか。
|
|
【陽転思考】視点を変えれば悪口は褒めことば
娘はちょっと人と違うのか、なぜか目立つタイプでした。
同調圧力に屈しにくく、はっきりと言うタイプ。
でもなぜか人がついてくる、そんなタイプです。
当然、面白くないと思う数名には悪口や嫌がらせをされました。
その時娘に教えたのは、冷静に相手が言う「悪口の内容」を聞きだすこと。
その内容が、娘が改めた方がいいことならば、素直に改めよう。
単に、選ばれてずるいとか、そういうことなら羨ましいんだと思うよと。
また、中途半端な能力だと頑張れば勝てる!と思うから相手も突っかかってくる。
追い付けないぐらい、すごくなっちゃえば何も言われないかもね。
そう教えてきました。
それから娘はあまり傷つかなくなりました。
むしろどんな悪口を言われているのかと、ニヤニヤするようになりました。
・いつもリーダー格の男子グループといる!
→このグループにいるのが羨ましいんだね。
・いつもリーダーに選ばれる!立候補しないで!
→実力を認めていただきありがとう。
・かわいい服も着ないし、女子っぽくないくせに!
→おかげで、女子からモテてます。
こんな感じですね。
都知事選に出ていた石丸伸二さんが、安芸高田市長の頃からいつもおっしゃっていました。
批判はいい、誹謗中傷はダメだと。
今こうして書きながら気づきました。
同じようなことを、子育てにおいてわたしは教えていたのだと。
今からできる「陽転思考」になる訓練
わたしが大人になってからも、さまざまな本やセミナーなどで学び、特に役に立った方法をご紹介します。
人の気持ちを感じ取りやすい性格で、生きづらい部分があった時にやったものです。
自分がどういう価値観で生きているのかを、言語化してみると意外な発見がありますよ。
|
「~すべき」「~しなければならない」を手放す
ノートを1冊用意します。
左には、自分が「すべき」「しなければならない」と思っていることを書きます。
右には、本当にそうなのか?誰かじゃダメなのか?など解決策を考えて書きます。
すると、自分に対してものすごく多くの事をジャッジしていることに気づきました。
人の気持ちにこたえようとか、文句を言われたくないからそうしようとか。
「しなければならない」は、ほぼ思い込みでしたね。
そう躾けられたか、親がそうだったとか。
たいていはせいぜい「したほうがいい」レベルであり、代替え案はあるものだと理解できました。
自分を後回しにしない
妻であり母であるわたしは、自分を後回しにする癖がありました。
子育てをしてきたなら、どうしても自然とそうなる毎日だったと思います。
子どもが小さいうちは待ったがきかないのでね。
でも努力してそれをやめて、自分を優先してみました。
友達と会いたいが、子どもが下校するまでに戻れない。
それを自分に許す。
どうしても夕食を作る気になれない。
そんな時は家族に伝えて、みんなに作ってもらうなり外食をする。
「母親がすべき」と思っていたことも、手放せるのです。
案外子どもが張り切ってお料理をしてくれるものです。
自分のやる気のなさが、子どもを成長させるいい機会。
これも陽転思考ですよね。
ジャッジしない
これはとても意識的に頑張りました。
ジャッジしないためには、なにかネガティブな出来事が起きた時に
「ここから何を学べと言われているのだろうか?」
と考えるクセをつけることが有効だと思っています。
鏡の法則というものがあり、相手は自分の写し鏡と言われます。
相手の自分に対する態度は、自分が取った態度。
イヤなことをされたり言われたなら、自分を振り返りなさいということ。
わたしは嫌な人が立て続けに現れたら、怒るより先に
「あれ?最近のわたし、どんなだったかな?」と反省し、切り替えるようにしています。
また、不合格になった、予約が取れなかった、遅刻した。
このような時は、タイミングが今じゃないんだろうな、それじゃなく次にくるものをつかんでほしいのだろうな、神様が守ってくれたんだな、と思うことが多いです。
実際、信じられない寝防をしたことがあり、予定より2時間遅れぐらいで駅に着いたら電車が止まっていました。
その時、地下鉄サリン事件が起こっていました。
乗らなくてよかった・・・寝坊したのは、行かせないためだったのだ。
神様、ご先祖様ありがとうございました!
と本気で感謝したことは一生忘れないと思います。
まとめ:陽転思考で見方を変えて見よう
和田裕美さんの陽転思考は、事実はひとつ。見方を変えて見よう。
いいことも悪いことも受け止めて、その上で「よかった」と思える視点をもとう、というものです。
一方ポジティブシンキングは、いいことを考えてネガティブなことを考えないようにしましょう。
というものです。
わたしは自分を「ポジティブ思考な人」と思っていました。
しかし「陽転思考」の親の元で育てられていたことに、本を読んで気がつきました。
そこに気づくまで、悩みから解放されるために、さまざまな勉強をしてきました。
結果として、陽転思考につながるような学びをしていたのですが、この思考を身につけると悩みにくくなります。
ジャッジしないので、人のことも俯瞰してみることができるようになります。
人の相談に乗ることも多いのですが、みなさん元気になって帰っていきます。
ネガティブに向いている感情を、ポジティブな方に切り替えるお手伝いをしていたのだなと思いました。
「陽転思考」の本は、一度読んでみるときっと多くの気づきがあると思います。
オススメですよ。
以上、ゆいほがお伝えしました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント