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今の教育と未来について、再生の道の、仲れいこさん・弘田としやすさん・吉田あやさん・浦野仁さんが意見交換をしました。
アメリカの大学を出ている、弘田さんと浦野さんのお話は、日本の教育との違いを聞くことができて面白かったですね。
支援学級やグレーゾーンについて、日本とアメリカの教育の違いについて、大学全入時代についてなど、体験も交えたお話はとても興味深く勉強になる1時間でした。
今回は、この意見交換会の内容がどんなものだったのかをまとめましたので、ぜひチェックしてください。
教育が重要だと思う理由
仲れいこさん
教育は個人の努力とかだけではなく、親の学歴や、親が教育にどれだけ投資してくれるか。
それによってかなり差が出るが、子は親を選べない。
ならば、公教育で何かできることがあるのではないか。
弘田としやすさん
東京は共働き家庭が多いのに、保育園に入るには点数制である。
仕事をしているか否かで〇点。
収入に応じて〇点。
支援してくれる親族がいるか否かで〇点。
生活保護や住民税非課税世帯なら、プラス〇点。
共働きが冷遇されている制度であることに、国や自治体としては働いてほしくないのか?と思ってしまう。
また、保育園の先生の入れ替わりがものすごく激しい。
それは収入の問題がある。
元保育士などのパートなどで穴埋めをするが、保育の質は安定しない。
吉田あやさん
文科省が出している公教育領域の中に幼児教育があるので、保育園も対象である。
幼児も小学校・中学校も先生の業務負荷が大変で、優秀な人や志が高い人が辞めてしまう。
ここの改善は必須!
また、会社を退職したけれど3か月間は求職期間でそのまま保育園に居られる。
が!退職しているので短時間保育になるそうで、11時間預けられていたのが9時~5時になってしまった。
延長保育代を払って解決できたが、そういう問題じゃない!
3か月転の転職活動で仕事が決まるなんて珍しいケース。
ここの期間を延ばすことが当事者としても、必須だと思っている。
浦野仁さん
「愛着スタイル」について、親が知らないと将来子どものコミュニケーション能力などに影響してくる。
そういった親への教育システムが公にないので、もっと整ってもいいのではないか。
「愛着スタイル」
幼少期に親と子がどのような関わり方をしてきたかで、その後(大人になってから)の恋人や友人など、周囲の人たちとどんなつながり方を求め、どんな状態が快適だと感じるか左右する傾向のこと。
こどもが生まれて、突然親になり、急に教育のプロとしての能力を求められても無理だから。
支援学級の子をもつ先生の現状
グレーゾーンの子や支援学級などの現状について、浦野さんから吉田さんに質問。
今、11人に1人が障害を持って生まれるという時代。
支援学級がある学校でも、先生が障害を持った特別教育の経験がないけれど、突然担当させられるのが現状。
吉田さん個人的な見解としては
・教職試験を取る時やクラスに入った時に、先生たちが特別支援教育を学べる。
・大学の科目で必修にする。
こういった工夫が、先生のためにも必要なのではないか?
日本とアメリカの教育の違い
日本は、日本国で統一された教育。
アメリカは州ごとに教育方針が違う。
学ぶ内容も、教育にかける予算も全然違う。
大学は、日本は国立がトップ。
アメリカは、私立が上。
4年生大学の学部レベルまでなら、日本の学生の方が圧倒的に学力が上。
学校にお金を払って勉強しているから、地頭が全然上。
しかし「院」になった途端に、足元にも及ばなくなる。
その差が「お金」
アメリカは優秀な学生にお金を払って、ヘッドハンティングして研究室に呼ぶ。
かなりいい年収だが、日本の院は低い。
大学全入時代の是非について
仲れいこさん
日本の大学、多すぎませんか?
名前を書けば入れるような大学もあって、そこは大学側のビジネスとして就職予備校になっている。
奨学金という借金を背負って短大を出たけれど、何かを学んだかと言うと、正直あまり学べなかった。
なんとなく進学する人が多いので「学ぶ意味」を知らないままだと、時間もお金ももったいない。
浦野仁さん
社会の変化に教育システムがついてきていない。
しかし就職予備校になっているとも思わないし、むしろ就職予備校としての側面を強めてもいいのではないか。
・キャリア教育をしっかり充実させる
・大学で社会人としてのスキルをしっかり身に着ける
吉田あやさん
キャリア教育をやってきた吉田さんの意見。
本当に何も考えずに就職活動する人が多い!
何がしたい、何が得意かわからない。
小中学校時代に、世の中にはどんな仕事があって、何に興味をもったか。
そこへ行くためには本当に大学が必要なのか?
そういったことが大切。
専門学校より、短大より大学という思考が取られない限り、イキイキ働くことはできないし、少子化の日本を支えていけない。
公教育のなかで、キャリア教育が必要だと思う。
しかし、先生がそれに対して時間をさけない!
弘田としやすさん
今大学へ進む年代が100万人前後いる。
意見① 大学が多すぎるから徹底的に、片っ端から潰していい!
理由は
・店員割れしている
・何のために作られたかわからない大学がある
なぜ私立大学が増えたのかというと、規制緩和か何かで、大学を作ってある程度人数を集めると助成金がもらえたから。
現状として、人が足りないから外国人留学生を大量に入れている。
学生の半分ぐらいが外国人という地方の大学もある。
意見② 短大を無償化もしくは公立化するべき。
・短大はいつでもだれでも入学できる
・そこで2年間しっかり学んだ上で、もっと勉強したければ4大へ編入できるルートを整備すべき。
アメリカですでに行われている方法です
この意見賛成ですね!
3児の母としては、大学の4年間の学費はずっしりきます。
目的がないままとりあえず受かる大学へ行かれるぐらいなら、せめて2年でその出費は終わりたいですね。
本当に勉強したいとなれば編入させるので、2年でわが子の本気度をチェックできるのはいいかも。
国政・都政として重点的に取り組みたいこと
浦野仁さん
大人と子どもが関わる時間、対話する時間を増やすべき。
そのためには先生の負担を減らす必要がある。
そのために今できることは、デジタル化を推進すること。
吉田綾さん
制度面と先生たちが教える内容の拡充。この両輪を同時にまわす。
まずは先生の業務改善及び待遇改善。
文科省は改善を進めているので、あとは予算の配分などに取り組みたい。
仲れいこさん
教員という仕事がもっと憧れられるような仕事になればいい。
教員たちが校長先生を目指して頑張っても、定年退職した人が再雇用で校長になって戻ってくる。
理由は人件費削減。
これではやる気がでないので、働きやすい仕組みを改善していく必要がある。
弘田としやすさん
教育・医療・介護は働き手の犠牲の上に成り立っていると言われている。
働させ放題と言われているのが、医者と学校の先生で、心を病んで辞めてしまう。
非常勤(非正規)の方が20%を超えているが、こういったところを改めて見直すべき。
子どもの数が減っているので、一人当たりにかけられる予算は上がるはず。
まとめ:課題だらけの教育現場
今回、いかに教育が重要かということが改めてわかりました。
・支援学級の担任の先生は、そういう子を持つにあたって特別に勉強していない。
・学校の先生と医者は、働かせ放題。先生は忙しすぎて子どもと向き合う時間が少ない。
・私立大学の数が多すぎる。
・親の教育も必要である。
やはり再生の道のワンイシュー、公教育に力を入れることは大事だなと感じました。
みなさん課題に対してしっかりと改善案をすでにお持ちでしたが、当事者としていろんな思いをしていたからこそ、現実的な案だなと納得できました。
ぜひ国政・都政それぞれの立場でできることを頑張っていただきたいですね。
以上、ゆいほがお伝えしました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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