生ごみを触れない生徒が増加「家庭科」教員たちの嘆き
洗濯やトイレ掃除は「宿題」に出て初めて体験
というニュースのタイトルを見て、どう感じましたか?
親が子どもにお手伝いをさせていないのが原因
ですよね。
小さいころは、大人のマネをしたがります。
お手伝いも、したがる子どもが多いと思います。
ただ、そのタイミングの時に親はどういう態度
を取ってきたのでしょうか?
余計忙しくなるから、やらせませんでしたか?
また今度ね、と面倒で教えませんでしたか?
わたしの子育てのポリシーは
鉄は熱いうちに打て!と先行投資!
やりたい、と言われたら可能な限りお手伝いを
してもらいました。
自分でやったほうが早いに決まっています。
しかし
「これは先行投資だ。数年後わたしはラクになる」
そう思って、一緒に家事を楽しみました。
この二つを貫いたおかげで、子どもの家事力は
問題ないと思います。
しかし娘の話を聞いて驚きました。
卒業旅行で10人ぐらいで素泊まりの
コテージへ。
みんなでワイワイ調理をして2泊3日。
まさしくニュースにあるようなお友達ばかりで
疲弊して怒り狂って帰ってきました。
現状をお伝えしたいと思います。
4月ですから、このタイミングで教えるのもいいですね。
調理
下準備
①調理前に野菜を洗うことさえ知らない
これはニュースでも載っていました。
本当なんですよ!
娘も料理している友達に
言われてはじめて、洗おうとしたとか。
お友達の「洗う」という行為はボウルに水をはり
キャベツを丸ごとつけただけ。
すいかじゃあるまいし・・・
いやいや、それは洗ったんじゃなくて濡らした
だけじゃないの?
もちろん、芯に包丁で切り込みを入れて
はがしやすくする、なんて知らないようです。
②調理をしながら、食器を洗ったりしない
どんどん食器や鍋を出すので、シンクが山盛り。
みんなお料理はしたがるけれど、効率を知らない。
(小学校の家庭科でも、あるあるの光景)
結局、娘が洗い物をしていたようです。
鍋とかも足りなくなりますから。
家で家事をしていないから、むしろ張り切って
できるアピール合戦なのでしょうか?
もはやできないアピールがハンパなかったみたいですが。
わたしが親なら、いくらでもどんどん家で作って
くれていいよ?と思いますけどね。
③ご飯をお鍋で炊く要領を知らない
これは炊飯器派の家ならしょうがないのかも。
せいぜい調理実習でやったぐらいでしょうから。
ですが、鍋で炊いている途中で、平気でフタを
あけられてしまったようで・・・
とにかく、開いた口がふさがらなかったそうです。
(わが家は鍋で炊いているので)
④肉を洗剤で洗う
これは男子高生(息子の友達)です。
肉には菌がついているからと、洗剤で洗おうとした
そうです。
全力で息子が止めたようですけど。
今どきの子は、想定外すぎて・・・
これは家庭科の先生は、しんどいですね。
気の毒になりました。
こちらの本を参考に、一緒にお料理しては
いかがでしょうか。
|
|
|
電子レンジの使い方
電子レンジも危険ですね。
こちらの映像を見てください。
やりかねなそうですよね。
つい先日。小学生の次男がやりました。
どうしても、お昼ご飯が一人になってしまう日があって。
冷凍チャーハンを買っておきました。
いつも、わたしや上の子がフライパンで炒めている
のを見ていたはずですが。
何を思ったか裏面の説明も読まず、袋ごとレンジに
入れたそうです。
バチバチ・・と聞こえてすぐに取り出したそうですが。
それを聞いて親としても凹みました。
アルミうんぬんの前に、説明書き読もうよ。
そう。次男はテストでも問題をきちんと読みません。
せっかちなので早とちりするんです。
教えていても、やらかしてくれますから。
繰り返しの訓練が必要だと思います。
一度言ったから、やったから大丈夫。
ではありません。
でもきっと、ひとりの時に怖い思いをしたはずなの
でずっと記憶に残るとは思います。
そういう意味でも小さいうちからどんどん
お手伝いはさせたほうがいいと思います。
洗濯
くつ洗い
子どもの靴は、誰がどうやって洗っていますか?
わが家はお風呂の時間に、自分の上履きを洗う
ように教えています。
でも今はコインランドリーでも靴を丸ごと洗えます。
ブラシでゴシゴシすることすら、知らない子もいるのでしょうね。
洗うだけなら、まだできたとしても。
それをただお風呂場に放置されても困ります。
雨でぐちゃぐちゃのスニーカーをどうするか?
と同じ発想にならないと困るんです。
洗ったからお母さんがあとは何とかする。
これでは応用力がつきません。
濡れた靴には新聞紙などを詰めて、水分を吸収するとか。
わが家は布団乾燥機があるので、それの「靴」コース
で乾かすとか。
天気が良ければ外に干す。
そういったことを毎週やっていれば、
自然と体が覚えます。
洗濯機
洗濯機は、操作させないとやはり不安ですね。
便利なほどボタン多いですし。
わたしが体調不良で動けなくなったときに
初めて危機感を持って子どもたちは覚えました。
なぜなら明日の部活で必要な洗濯ができないから。
人間、必要に迫られるとやれるんですよね。
ということは、できない子たちは親がなんでも
やってあげてしまっているのかもしれません。
「干す」という作業ひとつとっても。
効率を考えますよね。
・人別に干す
・戻す場所別に干す
・隙間をあけて干す
・しわを伸ばしてから干す
など。
そして、取り込んで各部屋に届ける。
ここまでやって初めて、適当に干すと面倒になる。
ということを学ぶと思います。
お風呂洗い
生ごみを触れない、とニュースで伝えていました。
わが子はわりと平気なようです。
なぜだろうと考えたところ、幼少期からお風呂掃除
をさせていたからかな?と思いました。
排水溝の髪を捨てたり、排水溝を洗ったり。
排水溝のカバーをわざと撤去して、汚れがわかる
ようにしたのです。
気になったら、都度ブラシでゴシゴシする。
というのを習慣にさせたことで、「汚いから嫌だ」
というよりも、「ぴかぴかになっていく快感」
を先に覚えました。
ですから、言わないとキッチンの排水溝は
やってくれませんが、言えばたいして抵抗なく
やれると思います。
トイレ掃除
わが家は、わたしが許せないような嘘をつかれたり
門限を破ったり、ちょっと教育上良くないな。
ということがあったら、罰としてトイレ掃除の
担当になってもらいます。
短くても1週間。
子ども3人とも1度はこの罰を受けています。
また、娘はお友達が家のお手伝いをしない、
勉強さえしていればいい。
というような人も少なくなかったせいか
マヒした時期がありました。
「勉強があるからできない」
そればっかりの頃がありました。
はい、それは許しません。
家族の一員として、やるべきこともやるし
勉強もする。
家事の方が、いろんな教科を一度に学べるぐらい
深い仕事です。
その頃のわたしの口癖が
「勉強さえできればいいってもんじゃないでしょ!」
でした。
それを聞いて育った中間子の長男が、わが子で一番
家事力が高い、料理男子です。
あと、お小遣いアップの交渉をされた時も。
トイレ掃除を1か月、忘れずに続けたらいいよ。
など、何かにつけて家事力をつけさせました。
家もきれいになり、子どもも家事力がつき、
母親の仕事が減る。
おすすめですよ。
まとめ
家事ができない子どもが増加。勉強より大切なものは生きる力では?
・家事ができないのは、親がさせてこなかったから。
・勉強も大切だが、家族の一員として家のことをさせたほうがいいと思う。
・親も一緒にやってみせながら教えることで、子どもはその動作の意味を知ることができる。
・トイレ掃除は罰を与えるときや、交渉事の条件にするとやってくれる。
・子どもが小さいうちからお手伝いをさせて、当たり前にしておくとその子が困らない。
家事は、段取り力が身につきますよね。
調理なら、理科の力が大きいです。
熱伝導・浸透圧。
社会なら食材の産地、旬の時期など。
ほかにも栄養素や色彩も学べます。
頭でお勉強して暗記するより、日常的に目と動作で
覚えた方が身につくと思います。
子どもに育てましょう。
という、愛情のこもった躾だと思いますよ。
コメント