他人事ではないな、と考えさせられるニュースがありました。
ざっくり書くと、ICカード残高不足の児童を、バスの運転手さんが威圧的な態度で謝罪を要求した。
児童はバスを降りたあと、乗り換えのバスに乗らず、炎天下の中2時間歩いて帰宅した。
家族から鉄道会社に連絡が入り、会社が謝罪した。という内容です。
誰の責任とかはともかく。
この児童がなぜ乗り継ぎのバスに乗らずに歩いたのか?
親へ連絡する手段はなかったのか?などが気になりました。
そしてわたしが小学生の頃、似たような経験をしたのを思い出しました。
子どもの頭の中はこんなこと考えているかも?
世の保護者の方に、ほんの少しでも参考になればと思って書かせていただきます。
小4~5年のわたしも「雨の中歩いて帰った」
このニュースを見て、自分の昔を思い出したんですよね。
当時の状況
わたしも経験があるのです、小学4~5年生くらいだったと思います。
クラブチーム(運動)の帰り、みんなと帰りたくなくて。
雨だったし傘がなかったので、絶対バスに乗るしかないのに。
混んで乗れないから次のバスってわかった時。
何を思ったのか歩いて帰ったんですよね。
(バスの間隔長いので)
40分ぐらいはかかったと思います。
帰宅した時、ずぶぬれだったので親もビックリしていました。
当時は携帯電話などありません。
(公衆電話はあるけど、電話していません)
父は仕事、母は免許を持っていない。バスしか手段はないんです。
4~5年生ですし、どちらかというと「しっかり者タイプ」の子どもでした。
困ったら周りの見知らぬ大人にでも、助けを求めることができるタイプです。
だから、わかった上で歩いています。
その時の思考回路、覚えていますよ!
雨だけど霧雨だし
大丈夫でしょう。
みんなと同じバスで帰りたくない
理由1:気持ちの整理をする時間
クラブチームのほとんどが同じバスで帰るんです。
練習がきつすぎて、そもそもクラブチーム辞めたいと思いながら通っている状態でした。
で、プレーが悪くて怒られたか・・・
何かネガティブな気持ちだったな、ということは覚えています。
1つ目の理由は、「一人で頭を冷やしながら、気持ちを整理する時間が必要だった」
とにかく友達と同じバスがイヤだったんですよね。
理由2:マンガ『ガラスの仮面』の影響
本当におバカなのですが(笑)
子どもってそういうところがあるんです。
わが子はしっかりしているから大丈夫!などと安心しないでくださいね。
漫画『ガラスの仮面』が頭をよぎったから。
どういうこと?ですよね。
主人公「北島マヤ」が死にそうな病人の役をやることになって。
役の感覚をつかむために、雨の中公園でブツブツ考えていて肺炎になりかけるという・・・
舞台は高熱のまま出演。見事にリアリティーあふれる病人を演じたんです。
ちょうどこの巻を読んでいた頃だったのかなぁ?
肺炎になりたいわけじゃないですよ?
ただ、北島マヤは雨に打たれながら何を考えていたんだろう?って。
マネしてみたくなったのもありました。
バカでしょう?(笑)
ただね、大誤算だった点が。
気分だけ味わえればよかったはずなのにね。
家が遠くて、そのうち雨が強くなって
「マジかよ!」と思いながら帰ったんです。
ずぶぬれだしネガティブな気持ちは消えていないし。
そんな表情でずぶぬれの娘を見て、当時の母はどう思ったんでしょうか。
今度聞いてみようかな(笑)
学童から消えた近所の子ども
もうひとつ例をあげましょう。
近所の男の子がやはり、3~4年生の頃。
学童に入っていたけれど、先生のミスで普通に下校させられました。
親が迎えに行ったら下校したと言われ、自宅に息子はいない。
帰った形跡もない。
もう大変ですよ!学校の先生たちも探しまくって。
わたしも一緒に探したんですけどね。
どこにいたと思いますか?
ただ近所をブラブラ散策していました(笑)
いつも学童で、かつ一人っ子なので冒険をしたことがないタイプだったんです。
珍しく時間がある!とわかって、寄り道に憧れていた彼はブラブラ。
ドラマのように、偶然にもちょうど親や先生とすれ違わなかったんですね。
発見された時、心配のあまりお母さんは激怒して。
わたしにお礼を言ってくれた時に
「厳しく怒らなきゃ!」って言ってきたんです。
その時、わたしも子どもの時(上記の経験)やったなぁって思い出してね。
できれば怒らないであげてほしいな。
絶対いい経験になったはずだから。
みんなに心配かけたことは、理解させたほうがいいけど。
そう伝えたら、そういう発想がなかった!とハッとしていました。
些細なことでも、冒険した経験は一生残ると思っています。
まとめ:子どもにとっては、いい経験
事故や事件に巻き込まれず、無事に家に着いたから言えるセリフではありますが。
自分の経験上、こういうちょっとした冒険って貴重かなって。
やってみる価値はあると思います。
ちょっと怖い思いもしながら、やりとげたという自信になるんですよね。
夏休み、お子さんが理解不能な行動をしたら。
頭ごなしに怒らずに、じっくり話を聞いてみてあげてください。
そこで親子の信頼関係が深まると思いますよ。
以上、ゆいほがお伝えしました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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