パリオリンピックのボクシングの試合が、物議を醸しだしていますね。
女子66キロ級に出場した選手に対して
「トランスジェンダーの元男性が女子ボクシングに出場して勝利した」
という情報がXで拡散しています。
わたしもこれらの内容のXを読んで、いろいろ考えました。
多様性が進み、トランスジェンダーも声を出せるようになってきた現代。
いろいろなルールも、今まで通りとはいかなくなりますね。
日本の政治やメディアのあり方、選挙のやり方にメスが入ったであろう都知事選。
次は世界的にも、ジェンダーレスという面で、ルールの改定が必要な段階なのでしょうか。
今回は物議を醸しだしたボクシングの試合、ジェンダーレス問題について調べました。
一緒にチェックしてみてください。
【パリオリンピック】ボクシングの試合の問題とは?
問題の試合内容は?
ボクシング女子66キロ級の2回戦。
昨年の性別適格性検査で不合格となっていたとして議論を呼んでいる、アルジェリアのイマン・ヘリフ選手が準々決勝に進出しました。
試合はヘリフ選手が強烈なパンチを2発浴びせ、開始わずか46秒で対戦相手のアンジェラ・カリニ(イタリア)が棄権した、というものです。
オリンピックにおける男性・女性の定義は?
そもそも、昨年性別適格性検査で不合格なのに、なぜ今回は合格なのでしょうか?
もうひとり、57kg級に林郁婷(Lin Yu-ting、台湾)がいます。
ヘリフ選手ともに、昨年インドで行われた女子世界選手権の性別テストで失格となっています。
世界選手権を主催した国際ボクシング協会(IBA)は失格理由を
しかし、IBAはガバナンス問題などでパリ五輪の競技運営権を失っているそうです。
なので、今大会はIOC(国際オリンピック委員会)がボクシング競技を運営。
IOCの考えは
ということのようでした。
パリ2024ボクシングユニット/IOC共同声明
これまでのオリンピックボクシング競技と同様に、選手の性別と年齢はパスポートに基づいていること。
2024年パリオリンピックに出場する2人の女性選手について、誤解を招くような情報が報道されていること。
この2人の選手は、2020年東京オリンピックや、女子ボクシングの国際大会に長年出場しているということ。
といった内容でした。
Joint Paris 2024 Boxing Unit/IOC Statementhttps://t.co/22yVzxFuLd pic.twitter.com/fZvgsW8OOi
— IOC MEDIA (@iocmedia) August 1, 2024
生まれつき女性であった、ケリフ選手
「性分化疾患」とは?
聞いたことがない言葉でした。
あまり知られていないからこそ、デマ情報が流れて混乱したようですね。
問題として騒がれているのが
男性がトランスして女性になり、女子ボクシングの大会に出た!
ということ。
強いに決まってる!不公平!ということでしょうか。
しかしこれこそがデマ情報だったようです。
影響力を持つ有名人が、こういった発信をしてしまうのは危険ですね。
ヘリフ選手はXY染色体を持つが生まれつき女性。
イマネ・ケリフ(Imane Khelif)選手は性分化疾患により男性の特徴であるXY染色体を持つと報じられていますが、生まれつき女性です。つまり、男性がトランスして女性になり、女子ボクシングの大会を“荒らしている”わけではありません。
難しいですね。
しっかり学ばないとわからない世界です。
性分化疾患とは
ヒトの6つの性 (表)のうち、性染色体、性腺、内性器、外性器のいずれかが非定型的な先天的体質。
出生時の外性器異常(性別判定困難)や思春期発来異常を 招く極めて多様な病気の総称。
まとめ
今回のボクシングの試合によって、デマが拡散され選手たちへの誹謗中傷が多いようです。
しかしこのことによって選手だけではなく、世界中の「性分化疾患」の方が傷ついているのではないかと思います。
無知は人を傷つけます。
今回騒ぎになったおかげで、「性分化疾患」というものを知ることができました。
オリンピックということで世界中が注目しています。
世界中の人々が「性分化疾患とはなにか?」を勉強するいい機会をいただいたと思います。
割合は少ないでしょうが、こうした”生きにくい”であろう方がいるということ。
そういう方ともどうすれば、お互いがしあわせに過ごせるのか?
これからもっともっと、世界全体で考えていかなければいけないのでしょう。
わたしも考えましたが、想像すればするほど。
考えれば考えるほど、とても難しいなと思いました。
以上、ゆいほがお伝えしました。 最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント